株式会社農情人の運営する「Metagri研究所」コミュニティの取り組みが日本農業新聞に掲載されました。生成AIの農業への応用に関する特集記事で紹介されています。
農業界においても、生成AI(人工知能)の活用が広がっています。
文章作成や画像生成といった一般的な使い方に加え、農業現場での情報収集や経営改善、栽培技術の向上などに活用しています。
一面
(引用文献:日本農業新聞 8月14日号)
特集ページ(上)
(引用文献:日本農業新聞 8月14日号)
特集ページ(中)
(引用文献:日本農業新聞 8月15日号)
5人の先駆者たち:多様な生成AI活用事例
今回の特集では、農業界で活躍する5人の農家さんに焦点を当て、それぞれが生成AIをどのように活用しているかを紹介しています。登場するのは以下の方々です:
- トヤマミカンさん
- 耕太郎農園さん
- 梶原耕藝さん
- 川上牧場さん
- hirosukeさん
この5人の農家さんたちは、それぞれ独自の方法で生成AIを活用し、農業に新しい価値を生み出しています。文章作成、画像生成、経営分析、プログラム開発など、その使用方法は多岐にわたります。
トヤマミカンさん:AIでの柑橘類の台木選択
トヤマミカンさんの取り組みは、8月14日の特集記事で詳しく紹介されました。みかんの栽培技術、特に台木選びにおいてAIを活用されています。複数の生成AI(ChatGPT、Copilot、Perplexityなど)を使い、新しい品種の開発や接ぎ木の最適化についてアイデアを出し合っているのです。
[生成AI活用術](上)情報収集 台木選び情報素早く 応答重ねアイデア洗練 / 日本農業新聞公式ウェブサイト
兼業農家であるトヤマミカンさんにとって、限られた時間の中でアイデアをブラッシュアップできるAIの存在は、非常に重要です。既に自身の農園で様々なパターンを試し、よりよいみかんの栽培方法を模索しています。
耕太郎農園さん:AIで進化する直販サイト
8月15日の記事では、耕太郎農園さんの取り組みが紹介されました。「みんなの畑プロジェクト」という直販サイトの運営に、ChatGPTを活用されています。サイトの画像、文言、全体的なコピーの作成にAIの力を借りているのです。
[生成AI活用術](中)文書の先生、加工品開発のアイデアマンにも / 日本農業新聞公式ウェブサイト
この取り組みは、農家さんが直接消費者とつながるための新しい可能性を示しています。AIを使うことで、プロフェッショナルなwebデザイナーやコピーライターを雇わなくても、魅力的な直販サイトを作ることができるのです。
梶原耕藝さん:AIとの対話で広がる商品開発
同じく8月15日の記事で紹介された梶原耕藝は、商品開発のアイデア出しにAIを活用しています。例えば、トマトを使った健康・美容商品のアイデアをChatGPTと対話しながら生み出しているのです。
AIを「相談相手」として位置づけ、思いついたアイデアをすぐにアウトプットし、即座にフィードバックを得られる環境を作り上げています。これは、農作業の合間にも効率的にアイデアを深掘りできる革新的な方法です。
川上牧場さん:AIが支える経営分析
8月16日の記事では、川上牧場さんの経営分析におけるAI活用が紹介されました。自身の収支データをAIに読み込ませ、定期的に経営状況を診断し、可視化するシステムを構築しています。
[生成AI活用術](下)経営状況を分析 受注システム作成の一助に / 日本農業新聞公式ウェブサイト
これにより、経営の現状をリアルタイムで把握し、迅速な意思決定が可能になります。農業経営の近代化と効率化において、AIが大きな役割を果たす好例といえるでしょう。
hirosukeさん:AIで効率化する飼料管理
同じく8月16日の記事で紹介されたhirosukeさんは、プログラミングやシステム開発の分野でAIを活用しています。特に注目されるのは、鶏に与える飼料の栄養分析ツールの開発です。
AIを使うことで、従来の手法よりも簡単かつ高精度な栄養分析が可能になりました。これは、畜産業における飼料管理の革新的なアプローチとして注目されています。
Metagri研究所の今後の展望
Metagri研究所では、これからも生成AIやWeb3、メタバースを農業と掛け合わせた革新的な取り組みを続けていきます。具体的には以下のプロジェクトを進めています:
- 生成AIを活用した農業DX推進
- web3技術を活用したコミュニティで支える農業モデル
- メタバース内での農業体験と教育プログラムの実施
これらの取り組みを通じて、日本の農業の未来を切り拓いていきたいと考えています。
今後もMetagri研究所の活動にご注目ください。